パン屋開業と経営

パン屋開業は簡単、経営は大変

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オープン時は宣伝してはいけない!

      2016/12/26

念願の開業。
オープンは盛況にいきたいものですね!

チラシをポスティングして、オープン記念で半額セール。行列間違いなし!
一気に知名度を上げたい、嬉しい悲鳴もあげたい!と行きたいですね。

でも、ちょっと待ってください!

チラシをポスティングしてオープン記念の半額セールを実施すれば、確かに行列間違いなしでしょう。

しかし、そのお客様の数に本当に対応できますか?
製造は追いつきますか?
レジ係りのアルバイトさんはスムーズに対応できますか?

もしもあっという間に売り切れて売る商品がなくなったら、まだ並んでくれているお客様はどう感じるでしょう。
きっとガッカリするのではないでしょうか。

レジ係りのアルバイトさんも本番初日です。慣れていないから当然スピードは遅い、スライスも下手、トレーやトングの清掃も間に合わない。

そしてお客様の多さに焦って失敗を重ねてしまいます。
長い時間待たされた上、ミスが多いと怒り出すお客様も出てきます。

こうなっては折角の集客も台無しです。
リピーターになってくれるどころか、早くも「残念な店」とレッテルを貼られてしまうかもしれません。

時間とお金をかけてポスティングをしたのは何だったのか。。。と後悔しても後の祭りです。

そうならないためにも、オープン時は派手な宣伝をせず、来店いただけるお客様全員が確実にパンをお買い求めいただけるようにしましょう。

大量のロスが出ても宣伝費だと思って多めに仕込みましょう。

そして、オーナーシェフは厨房に引きこもらず、1人でも多くのお客様に「有難うございます!またお願いします!」と笑顔で感謝を伝えましょう。

商売繁盛の基本は一時的な売上UPではなく、1人でも多くお店のファン(固定客)を作ることなのです。

 - パン屋開業, 失敗, 集客