パン屋開業と経営

パン屋開業は簡単、経営は大変

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人は誰でも特別扱いされると嬉しい

   

人は誰でも特別扱いされると嬉しいものです。
お店を支えてくれるリピーターの方には他のお客様とは違う特別な扱いをして喜んでいただけるようにしましょう。

例えば
・お客様を名前で呼ぶ「こんにちは、○○さん」
・「いつもありがとうございます」と声をかける。
・意識して世間話をする。
・お奨めのパンや新商品を1つこっそり差し上げる。
・予約や取り置きがないお店であっても特別にこっそり引き受ける
など

他のお客様の手前、大っぴらに特別扱いすることはできません。そんなことをしたら他のお客様に不公平感を与えてしまいます。
だから「こっそり」サービスするのですが、その「こっそり」がまた特別感を高めお客様のハートに突き刺さります。

決して値引きをする必要はないのです。
「あなたは特別なお客様です」と暗に伝われば良いのです。
例えば「この商品は特別なお客様にしかお出ししていません」とさりげなく説明すれば大抵の方は喜んで買ってくれます。

売上の8割は2割のリピーターが生み出しているのですから、リピーターの方を特別扱いをするのは当然しなければならないことなのです。

また、リピーターの方だけを特別扱いするのではなく、新規のお客様にもさりげなく気遣いを見せることで「特別扱いをしてくれて嬉しい」と感じていただくことができます。

例えば
・杖を突いている方や車いすのお客様がお店に入ろうとしている時に、そっとドアを開けてあげる。
・突然、土砂降りになった時に「どうぞ雨宿りしていってください」と声をかける。
・子供が泣いている時に、小さな焼菓子の1つでもサービスしてあげる。

ちょっとしたことがお客様の満足度を上げるのです。
こうした積み重ねが、リピーターを増やすことにつながりますが、残念ながらアルバイトやパートの販売スタッフにこういった気遣いを期待するには無理があります。

ですから、オーナーシェフは厨房に閉じこもっていてはいけません。
お客様との距離を近くすることを意識してください!

オーナーシェフが率先して行動することで現場に浸透するのです。

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