パン屋開業と経営

パン屋開業は簡単、経営は大変

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価格競争をしてはいけない

      2015/09/14

パン屋さん以外にスーパーやコンビニにもパンは売っています。
あなたのお店の近くに競合店はありますか?

もし競合店がないなら、それはとってもラッキーなことです。
しかし、この先ずっと競合店ができない保障は何もありません。

もし競合店があるのなら、どこで買うかはお客様が選ぶことになりますね。
その時、お客様は何を理由にお店を選ぶのでしょうか?

価格?味?こだわり?お店の雰囲気?オーナーの人柄?

あなたが作るパンに何かしら自慢できる特徴があるなら他店と価格で張り合ってはいけません。

最近では角食パンを80円前後で売っているスーパーがあります。
この値段に張り合ったところで勝ち目はありませんし、価格競争をしてしまうと利益を圧迫し経営がみるみる苦しくなります。
そして売上が伸びない時に「価格が高いんだ」と錯覚して「もっと下げなきゃ」と泥沼にはまり、下手をすると運転資金がなくなって行き詰ってしまいます。

価格に反応するのは「安いから買う人達」です。
そういった客層を対象に勝負できるのはスケールメリットを活かせる大企業だけであって、決して個人店が真似してはいけないのです。

スーパーでは80円前後の安い角食パン以外にも150円前後の角食パン、250円前後の角食パンが並んでいます。
このうち、一番売れるのは80円前後の角食パン、次が250円前後の角食パン、一番売れ行きが悪いのは中間の150円前後の角食パンです。

80円前後の角食パンは安いものを求める人たちに支持されます。
250円前後の角食パンは安全で美味しいものを求める人たちに支持されます。
150円前後の角食パンは中途半端だから売れ残るんでしょうね。

ここで言いたいのは、美味しいものを適正価格で買う人は大勢いるということです。

あなたが作るパンに何かしら自慢できる特徴があるなら、美味しいものを適正価格で買う人達に対して、「こだわり」や「価値」を伝えることに力を注ぎましょう。

そして、あなたのお店の存在を知ってもらうために集客努力をしましょう。
そうすることで、あなたのお店は安定した収益を見込めるようになっていくのです。

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